入賞 もしかして旅人 (内山智恵美)

3年前の11月。私が受験に合格してしばらく経ってからのことだった。車に乗って出向いた先は古の都、京都。兄の提案で計画された2泊3日の小旅行は、私たち家族にとって初めての家族旅行だった。紅く燃えるような紅葉と、黄金色に煌めく銀杏のコントラスト。目に映る景色が一つの絵画のようでとても美しかった。あたりを散策していると、人通りの少ない路地裏でこじんまりとした雑貨店を見つけた。その店内の隅に、ぽつんと置かれた木製のまん丸な壷。中を覗くと、どこから飛んできたのか紅い葉が入り込んでいた。
ひらり ひらり
葉っぱも旅行の最中だったのだろうか。
ひらり ひらり
葉っぱも旅行の最中だったのだろうか。






