大賞 みんなで守った樹齢三百年の大エノキ! (高木 義夫)
「飛んだ飛んだ! まるで自分も一緒に飛んでるみたい」約三十年間、庭で見守ってくれたエノキが移植される姿を見て三児の母親となった娘が目をうるませながら、つぶやく。三年前、母が天寿を全うし相続税の関係で、わが家の世田谷区保存樹木「エノキ」は、その土地の購入業者により伐採される運命に。何とか残せないものかと区に相談。「道路を隔てた都立園芸高校にクレーンで吊り上げれば可能かも。区も負担するが多額の費用が」とのこと。世田谷トラスト協会の呼ぶびかけに多くの方からの募金が集まり、二十五屯の巨体の移植が実現。元の枝巾二十米の姿に戻るには約百年掛かるという。曾孫達の世代にその姿を無事にみせてくれと祈るばかりである。






