現在、なつかしい雑木林を探しても全く見当たらくなってしまった。

 思えば、昭和35年(1960年)頃からは、石油資源の利用が普及し、

 それまでの薪や炭は次第に使われなくなった。

 この薪や炭の原木が育った、人工林ともいうべき雑木林は、無用化して

 しまったのだ。

 人里に近いかっての雑木林は、住宅地」となり、工場となり、ゴルフ場と

 なり次第に無くなってしまった。

 例え残ったとしても、昔の自然林へと姿を変えていっている。

 生活は不便だった薪や炭の時代は、この雑木林のお陰でクヌギやコナラと

 共に生息していた、カブトムシやクワガタも身近にいて楽しませてくれた。

 しかし、この雑木林を存続させるには、定期的伐採、萌芽更新、下草刈り

 などを、20年位のサイクルで繰り返していかなければならなく、伐採木の

 燃料需要がない今日では、消えていくのもやむを得ないことだ。

 人間の生活は便利になったが、豊かさや、ゆとりは失ってしまった。

雑木林