五月というのは、本当にいい季節ですね。新緑も美しく、暑くも寒くもなく、自然の美しさを一番感じる季節かもしれません。
今日、ご紹介の俳句は

鳩踏む地かたくすこやか聖五月 平畑静塔

聖五月、というのは、聖なる五月、という字を書きます。五月というのは、カトリックでは聖母マリアの月と呼ばれているそうですが、そんな宗教的な意味を知らなくても、五月の清々しさ、美しさは聖なる月、と呼ぶのに相応しいかもしれません。この俳句では、鳩が踏んでいる地面が、しっかりとすこやかで、神の祝福を受けている五月という月らしい光景だ、と詠んでいます。鳩は平和の象徴とも言われています。何でもない光景でありながら、生きとし生ける全てのものに、力が満ちているような、そんな俳句だと思いませんか。