昨日は、小田原に住んでいた北原白秋さんの俳句をご紹介しました。白秋さんが住んでいたのは、小笠原諸島の民家を真似た造りの、茅葺、藁壁の家。正面から見たところが、ミミズクに似ていると、「木菟の家」と名づけられました。ミミズクという字は、木の兎、兎のような耳をしているから、ということですが、それに青葉をつけると「アオバズク」という鳥になります。

青葉木菟こゝろに釘を打つときぞ 山田みづえ

アオバズクは、小さいふくろうに似た鳥で、その名のとおり、青葉の頃に見られます。その鳴き声を自らの心に響かせている作者です。心に釘を打つときぞ、とうのは、どういう状況なのでしょうか。何か、決意のような、心に思うところがあったに違いありません。現実を見据えて、心を奮い立たせているような、そんなまっすぐな女性の姿が浮かんできます。