5月1日はメーデーです。May Day 英語を直訳すると、五月の日ですが、カタカナでメーデーと書いて、労働者運動の大会などが開かれる日、といった方が分かりやすいですね。今日ご紹介の俳句は

ガスタンクが夜の目標メーデー来る 金子兜太

作者の金子兜太さんは、戦局の厳しいトラック島で、大勢の戦友の死を見てきた方。戦後は、自分を捨てて人のために生きる、という気持ちで、日銀の従業員組合の初代事務局長も務められたそうです。
最近のメーデーは、社員の家族も一緒にレクリエーションを兼ねて行われることもあるそうですが、これは、昭和の中ごろ、メーデーのデモ行進を詠んだものです。
遠くに見える大きなガスタンクを目標に、デモ隊が旗を掲げて歩いていきます。
闇の中にそびえ立つ無骨なガスタンクは、自分たちの闘争の相手のようでもあり、また、守り神のようにも感じられたことでしょう。戦後の復興を果たし、高度成長期へと向かっていく時代のヒトコマを捕らえた俳句です。