春のうららの隅田川、という歌がありますが、春の風物詩に、隅田川の早慶レガッタをあげる人もいるかもしれませんね。レガッタ、ボートレースというのは、春先に多いことから、春の季語になっています。今日ご紹介するのは、レガッタという季語を使った俳句です。

レガッタの母校を囃し相識らず 今戸光子

レガッタは、細長いボートをチームで漕いで競争するもので、とくにエイトと呼ばれる競技は8人の漕ぎ手と、コックスと呼ばれる指揮官で、約17mの舟を操り、ボートの華と言われています。この俳句も早慶レガッタを詠んでいるのでしょうか、応援に熱が入ってきた観衆も、大きな声で母校の名を呼んでいます。そんな、熱狂のときを共有しているのは、実はお互い知らない者同士。小田原だと、箱根駅伝のときにある光景かもしれませんね。ちょっとしたおかしみと、母校への愛着を感じる一句です。