四月も半ば、そろそろゴールデンウィークのプランを立てている方もいらっしゃるかもしれませんね。あまり遠くに行くのも今週は「春のなんとか」という季語の俳句をご紹介しています。

千里より一里が遠き春の闇 飯田龍太

ちょっと深い俳句だと思いませんか。一里はご存知と思いますが、昔の距離の単位で約4km。普通に歩くと1時間、一里塚というのがあったくらい、人の体に馴染んでいる距離です。千里というのは4千キロですから、実際に人が自分の力で動こうとする距離ではありませんね。深い、春の闇の中では、わずか一里が、果てしなく遠い距離のように感じられると言っているのです。春の闇は、月の出ていない春の夜のこと。みずみずしくもあり、またちょっとなまめかしいような感じもします。春の闇の中、誰かに会いに行くところなのかもしれません。それは、なかなか心を開いてくれない恋人かも? そう考えると春の闇の中の道が、よけい遠く感じられるのではないでしょうか。