うららかな春の日、皆さん、いかがお過ごしですか。今日、ご紹介する俳句は春のお月様を詠んだ俳句です。

 百年は生きよみどりご春の月 仙田洋子

作者の仙田洋子さんは、女性の社会進出と足並みを揃えるように生きてきた方といえるかもしれません。高校時代には、すでに雑誌などへ俳句の投稿をはじめていたということですが、女子大生ブームの中に学生時代を送り、バブル時代にはバリバリのキャリアウーマンとして、海外を飛び回るようなお仕事をされていたそうです。そして結婚、出産、海外での生活と自らの世界を広げながら、多彩な俳句を詠んでいらっしゃる気鋭の俳人さんです。
この俳句は、自分の子どもへというよりも、もっと大きな感情、生まれてくる全ての赤ちゃんたちへの一句という感じがします。春の月は、朧がかかってぼんやりとやわらかく温かみがありますね。どこに生まれてくる赤ちゃんでも、お月様がやさしく見守っていてくれるような、そんな祝福と願いに満ちた一句です。