突然ですが皆さん、土曜11時からのハミング・バーズ・ガーデンで隔週お送りしている「にゃにゃんこクラブ」というコーナー、ご存知でしょうか。猫好きによる猫好きのためのコーナーなんですが、今日は猫の俳句をご紹介します。

猫の子のすぐ食べやめて泣くことに 中村汀女

季語は猫の子。春の始まりは、猫にとって恋の季節。猫の妊娠期間は2ヶ月くらいだそうですから、春の終わりには、子猫がたくさん生まれます。子猫の可愛らしさといったらないですよね。この俳句、乳離れを始めた子猫でしょうか。お母さん猫から離れて、餌を食べています。でも、ちょっと食べただけで、やめてしまい泣き出しました。子猫の動きや、声まで聞こえてくるようです。これも一人前の猫になるための通り道。少し不安になりながら、新しい世界を体験していく子猫に、優しいまなざしが注がれています。作者の中村汀女さんは、1900年の生まれ。女性俳人の草分けとして、生活に根ざす、温かみのある俳句をたくさん遺していらっしゃいます。