今日は、小中学校の入学式があるようです。ピッカピカの新一年生を見かけた、という方もいらっしゃるでしょう。今日は、そんな新入生の俳句をご紹介します。

 入学の子に見えてゐて遠き母 福永耕二

これは、小学校の入学式ですね。新入生と、保護者は離れて座っています。何となく不安な心持ちで母親の姿を探して、見つけることはできましたが、そこには距離がありました。これからは、何かあってもすぐにお母さんのところへ行くことはできません。少しずつ成長していく子どもの、少し切ない一瞬をとらえた俳句です。
作者の福永耕二さんは、早くから才能を認められ、わずか32歳で水原秋桜子の「馬酔木」の編集長になりましたが、残念ながら42歳という若さで亡くなられました。出身地の鹿児島県川辺(かわなべ)町、昨年12月に合併して南九州市となったこの町では福永さんを記念して子どもを対象とした俳句大会が開かれているそうです。