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Posted by: tsugumi
今日は皆さん、いつものとおり学校や会社に行かれた方が多いのでしょうか。中には、早々とゴールデンウィークでお休みという方もいらっしゃるかもしれませんね。

ゴールデンウィーク寝巻で屋根の上にゐる 如月真菜

そのままで分かりやすい俳句でしょ?ゴールデンウィーク、もしかしたら近所の方たちは早起きしてどこに出かけたのかもしれません。自分は、どこへ出かけるわけではないけれど、いつもより静かな日常、いいお天気、ゆっくり起きだしたそのままの格好で、屋根の上でぼんやり座っている作者です。最近の家では、屋根の上に乗るなんて危ないと怒られてしまうかもしれませんが、私も子どもの頃は、何度か屋根に上ったことがあります。少しだけ空に近くなって、風を感じて。屋根の上からはどんな景色が見えたんでしょうね。
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Posted by: tsugumi
今日は何の日?と聞かれて、すぐに「昭和の日」と答えられた方は、素晴らしいですね。私は、いまだに「天皇誕生日」のような気がしてしまうのですが、平成になって、昭和天皇の誕生日であった4月29日は、まず「みどりの日」となり、昨年2007年から法律が変わって、「昭和の日」となりました。この改正により、連休の谷間の5月4日が「みどりの日」となったのですが、昨年刊行されたばかりの歳時記でも、まだ、4月29日は「みどりの日」と掲載されていました。
そんなわけで、今日は「みどりの日」の俳句をご紹介します。

パンケーキほどよく焼けてみどりの日 角川春樹

いつもよりちょっと遅い朝食でしょうか、パンケーキの甘い匂いが漂ってくるような、のんびりしたお休みの日の光景です。作者の角川春樹さんは、映画プロデューサーとしても有名な方ですね。「みどりの日」は、自然をこよなく愛した昭和天皇の志を受けて名づけられたということですが、これからは新緑の季節。みどりに親しむ毎日を、皆さんもぜひ楽しんでくださいね。
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Posted by: tsugumi
4月もそろそろ終り、最近では春も終わり、夏が近づいているなぁと思わせるような陽気の日もありますね。今日は、ちょっと変わった季語の俳句をご紹介します。

亀鳴くを聞きたくて長生きをせり 桂信子

この俳句、亀鳴くというのが季語なんです。亀は鶴と亀の亀。鳥や動物は、春になると恋人を求めてにぎやかに鳴いたりしますが、亀って鳴くんでしょうか?
歳時記には、「実際には鳴くことはない。情緒的な季語」と書かれています。飼っている方に聞いたら、何かの音を出して「鳴いたように聞えたことはある」というのですが、声帯もないし、鳴くといえるようなことではないようです。
作者の桂信子さんは、2004年に90歳で亡くなられましたので、長生きをされたと言えるかもしれませんが、それを「鳴かないという亀が鳴くのを聞いてみたくて、長生きをしているのよ」なんて、なんてユーモア精神にあふれていらっしゃるのでしょう。こういうあり得ない話で面白がるというのも、俳句の魅力の一つです。
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今日25日は、お給料日!という会社も多いでしょう。この4月に入社したフレッシュマンにとっては、初任給の日ということで、喜びもひとしおかもしれません。
今日は、そんな新入社員を詠んだ俳句をご紹介します。

合寄りしとき声高に新社員 山崎ひさを

入社したばかりの新人たち、恐らく、ばらばらの職場に配属されて、緊張の中に日々を過ごしているのでしょう。先輩たちに囲まれて、右も左も分からないまま、おとなしく身を慎んでいます。それが、お昼の社員食堂でしょうか、新人同士が寄り集まると、元気に声高になっているというのです。同期の顔を見つけてほっとすると同時に、自分はうまくやっているぞと、ちょっと虚勢を張るような、競うようなその気持ち、分かる分かる、と言いたくなりますね。そんな新入社員たちも、やがて職場に馴染み、上司や先輩たちとも気負わずに話せるようになっていくのでしょう。新入社員の初々しさを、ほほえましく見つめている作者です。
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四月は、転勤の季節ですよね。辞令一枚で、遠いところに転勤、住まいまでも引越して、という方もいらっしゃるでしょう。今日は、余儀なく都を離れなければならなかった昔々の人に思いを馳せて詠んだ、こんな俳句をご紹介します。

都忘れみかど遠流の御所の跡 岡部六弥太

えんる、というのは遠くに流されるということで、承久の乱に敗れて壱岐に流された後鳥羽上皇が有名ですが、この俳句のモデルは後鳥羽上皇の息子で、後鳥羽上皇に加担したとして佐渡に流された順徳帝のことかもしれません。都忘れというのは、薄紫色の野菊のような花ですが、順徳帝は佐渡でこの花が咲いているのを見かけて、紫色は京の都を思い出させるけれど、この花を代わりとして都のことを忘れようと、都忘れと名づけたと言われています。都忘れ、美しく、悲しい名前の花ですね。
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そろそろ、新緑の季節ですね。4月29日が「みどりの日」と呼ばれていたときは、4月23日から29日までの一週間は「みどりの週間」だったそうです。
今では、みどりの日は5月4日に変わってしまいましたが、今日は、みどりにちなむ俳句をご紹介します。

祝辞みな未来のことや植樹祭 田川飛旅子

田川飛旅子(たがわひりょし)さんというのは、飛ぶ旅の子、と書きます。本名はヒロシさん、とおっしゃるそうです。季語は植樹祭、集まった来賓の皆さんの祝辞が、未来への希望に満ちたものばかりというのは、いかにもこれから大きく育っていく樹木に相応しい明るい祝辞ですね。
ご存知のとおり、天皇皇后両陛下が、お手植えになる全国植樹祭の来年の開催地には、南足柄市の丸太の森がメイン会場に選ばれました。これをきっかけに、緑化運動もまた、盛り上がりそうですね。なお、緑の羽根でお馴染みの「緑の募金」は、4月15日から5月14日が強化月間になっています。街角で見かけたら、よろしくお願いしますね。
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桜の季節も終わってしまいましたね。桜といえばソメイヨシノですが、八重桜は、期間も長く、またちがった味わいが楽しめますね。

奈良七重七堂伽藍八重ざくら 松尾芭蕉

なんとも、リズムのいい俳句ですね。字で書くと、数字の七が二つ続いたあとに、八重ざくら、の八が出てきますので、そういうところもこの俳句の面白さになっています。奈良七重というのは、元明天皇から光仁天皇まで奈良を都とした7代の御世を指し、七堂の大伽藍も多く、また八重桜もある、とても素晴らしい都だと褒め称えています。「いにしえの奈良の都の八重桜けふ九重に匂ひぬるかな」という有名な歌をふまえているのでしょうね。
なお、八重桜といえば、おめでたい席の桜湯に使う、八重桜の塩漬け、実は秦野が全国一の生産量を誇るということで、神奈川の隠れた名産品だってご存知でしたか。
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春のうららの隅田川、という歌がありますが、春の風物詩に、隅田川の早慶レガッタをあげる人もいるかもしれませんね。レガッタ、ボートレースというのは、春先に多いことから、春の季語になっています。今日ご紹介するのは、レガッタという季語を使った俳句です。

レガッタの母校を囃し相識らず 今戸光子

レガッタは、細長いボートをチームで漕いで競争するもので、とくにエイトと呼ばれる競技は8人の漕ぎ手と、コックスと呼ばれる指揮官で、約17mの舟を操り、ボートの華と言われています。この俳句も早慶レガッタを詠んでいるのでしょうか、応援に熱が入ってきた観衆も、大きな声で母校の名を呼んでいます。そんな、熱狂のときを共有しているのは、実はお互い知らない者同士。小田原だと、箱根駅伝のときにある光景かもしれませんね。ちょっとしたおかしみと、母校への愛着を感じる一句です。
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よく春眠暁を覚えず、といいますが、皆さん、今朝のお目覚めはいかがでしたか。
今週は「春のなんとか」という季語の俳句をご紹介していますが、まだ夢心地の皆さんに、こんな俳句をご紹介します。

古き古き恋人に逢う春の夢 草村素子

今日の季語は春の夢です。平家物語の「春の夜の夢の如し」ではありませんが、昔から春の夢というと、華やかだけれど、はかないものの例えのように使われていました。心地よい眠りの中で、美しいけれど、何となく淋しさも漂わす、それが春の夢という季語が持つイメージなのでしょう。
作者の草村素子さんは、角川書店の創設者角川源義が興した俳句結社『河』を創刊から編集発行人として支えた方です。ご自身もいろいろなご事情を抱えていらっしゃったようですが、昔の恋人との思い出は、ただ美しく切ないものなのでしょう。古き、古き恋人、と重ねることで、一気に源氏物語の世界まで連れて行かれそうなそんな心持にもなりました。
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四月も半ば、そろそろゴールデンウィークのプランを立てている方もいらっしゃるかもしれませんね。あまり遠くに行くのも今週は「春のなんとか」という季語の俳句をご紹介しています。

千里より一里が遠き春の闇 飯田龍太

ちょっと深い俳句だと思いませんか。一里はご存知と思いますが、昔の距離の単位で約4km。普通に歩くと1時間、一里塚というのがあったくらい、人の体に馴染んでいる距離です。千里というのは4千キロですから、実際に人が自分の力で動こうとする距離ではありませんね。深い、春の闇の中では、わずか一里が、果てしなく遠い距離のように感じられると言っているのです。春の闇は、月の出ていない春の夜のこと。みずみずしくもあり、またちょっとなまめかしいような感じもします。春の闇の中、誰かに会いに行くところなのかもしれません。それは、なかなか心を開いてくれない恋人かも? そう考えると春の闇の中の道が、よけい遠く感じられるのではないでしょうか。
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うららかな春の日、皆さん、いかがお過ごしですか。今日、ご紹介する俳句は春のお月様を詠んだ俳句です。

 百年は生きよみどりご春の月 仙田洋子

作者の仙田洋子さんは、女性の社会進出と足並みを揃えるように生きてきた方といえるかもしれません。高校時代には、すでに雑誌などへ俳句の投稿をはじめていたということですが、女子大生ブームの中に学生時代を送り、バブル時代にはバリバリのキャリアウーマンとして、海外を飛び回るようなお仕事をされていたそうです。そして結婚、出産、海外での生活と自らの世界を広げながら、多彩な俳句を詠んでいらっしゃる気鋭の俳人さんです。
この俳句は、自分の子どもへというよりも、もっと大きな感情、生まれてくる全ての赤ちゃんたちへの一句という感じがします。春の月は、朧がかかってぼんやりとやわらかく温かみがありますね。どこに生まれてくる赤ちゃんでも、お月様がやさしく見守っていてくれるような、そんな祝福と願いに満ちた一句です。
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春真っ盛り、皆さん、いかがお過ごしですか。昨日は「春の山」、という季語の俳句をご紹介したので、今日は「春の海」の俳句をご紹介しますね。

恋語る魚もあるべし春の海  佐藤春夫

今日の俳句の作者佐藤春夫は、小説家、詩人として有名な方ですが、他にも評伝や翻訳など、マルチな分野で活躍した文学者です。太宰治、井上靖、井伏鱒二、吉行淳之介といったそうそうたるメンバーから、文学の師匠として慕われていたようです。有名な「秋刀魚の歌」という詩は、当時、小田原に住んでいた谷崎潤一郎、この妻千代子さんへの思いから書かれたと言われています。千代子さんとは、紆余曲折の末に結ばれましたが、この恋のいきさつは「小田原事件」と呼ばれて、文学史上でも有名な話になってしまいました。春の海の魚たちは、そんな苦しい恋ではなく、のどかで楽しい恋を語りかけているようですね。
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春たけなわ、という日が続いていますが、みなさん元気ですか。今週は、ご紹介するのは、「春のなんとか」という季語を使っている俳句をご紹介したいと思います。

春の山駱駝のごとくならびけり 室生犀星

今日の俳句の作者の室生犀星は、「ふるさとは遠きにありて」の詩や、「杏っ子」の小説で有名な人ですよね。高等小学校を中退して、金沢裁判所の給仕をしていたときに上司から俳句の手ほどきを受けて、15歳のときには、新聞の投句欄に掲載されたということです。
柔らかな日差しの中に山並みを仰いでいます。それがきっと、駱駝のこぶのように、ぽこっ、ぽこっ、と連なっていたのでしょう。ゆったりした歩みの駱駝だからこそ、のんびりした春の景色の感じがよく出ていますね。春の山は、「山笑う」という季語でも使われたりします。草や木が一斉に芽吹いて、鳥が鳴いて、「笑う」という表現がぴったりですね。
今日の箱根山は、どんな姿をみせてくれているでしょう。
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突然ですが皆さん、土曜11時からのハミング・バーズ・ガーデンで隔週お送りしている「にゃにゃんこクラブ」というコーナー、ご存知でしょうか。猫好きによる猫好きのためのコーナーなんですが、今日は猫の俳句をご紹介します。

猫の子のすぐ食べやめて泣くことに 中村汀女

季語は猫の子。春の始まりは、猫にとって恋の季節。猫の妊娠期間は2ヶ月くらいだそうですから、春の終わりには、子猫がたくさん生まれます。子猫の可愛らしさといったらないですよね。この俳句、乳離れを始めた子猫でしょうか。お母さん猫から離れて、餌を食べています。でも、ちょっと食べただけで、やめてしまい泣き出しました。子猫の動きや、声まで聞こえてくるようです。これも一人前の猫になるための通り道。少し不安になりながら、新しい世界を体験していく子猫に、優しいまなざしが注がれています。作者の中村汀女さんは、1900年の生まれ。女性俳人の草分けとして、生活に根ざす、温かみのある俳句をたくさん遺していらっしゃいます。
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春になると、あれを植えたり、これを植えたりで忙しいという方もいらっしゃるかもしれませんね。今日ご紹介するのは、そんな庭仕事の一句です。

ぬくき土冷たき土や鶏頭蒔く 細川加賀

日のあたる土を掘り返して、鶏頭の種を蒔きました。表面は温かさを帯びていた土も、その下には冷たさを秘めています。その土の温度の違いを、肌で感じた驚きが俳句になっています。鶏頭は、その名のとおり鶏の頭、とさかのような赤い花ですね。花が咲くのは夏から秋にかけて、最近では黄色やピンクの品種も見かけるようになりました。今のシーズンは、何かを植えたり、蒔いたり、根分けや接木をしたりという季語がたくさんあります。農業でもガーデニングでも、土に触れるのにいい季節ですね。
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食卓にこれが並ぶと、春を実感するという方もいらっしゃるかもしれませんね。
今日、ご紹介するのは、土筆の俳句です。

 土筆の袴とりつつ話すほどのこと 大橋敦子

私も、子どもの頃、土筆を積むのが大好きでした。袋いっぱい積んで、得意満面で戻ったその後は、茎についている袴を外さないと料理には使えません。実はこっちの方は、爪は真っ黒になるし、面倒だし、何でこんなにたくさん採ってきちゃったんだろうと、ちょっと後悔もします。
それでも、土筆の袴を取るというような、ちょっとした作業をしながらの会話は、独特の雰囲気がありますよね。互いに視線を交わすわけでもなく、手元の作業を見つめながら、気のなさそうに、ついでのように話しながら、いつの間にか結構重大な話を、さらっとしゃべってしまうということも。
土筆の袴を取りながら、どんな話が交わされたのか、想像が膨らむ一句です。
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4月8日、今日は「お寺に行く予定」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。そう「花祭り」仏生会とも言いますが、お釈迦様のお誕生日です。

 ある寺の障子ほそめに花御堂 高野素十

花御堂というのは、花の飾り付けをした小さいお堂です。金属製の幼い仏さまの像を誕生仏として、その中にまつり、参拝は甘茶を潅(そそ)ぎます。誕生仏は、生まれてすぐに歩いて、右手を天に左手を大地に差して「天上天下唯我独尊」と言ったという伝説に基づいた姿をしています。花御堂は釈迦が生まれたところルンピニ園の花園を表しているそうです。
この俳句では賑わう花御堂と、ほそめに開けた障子の静かさが対比されていて、面白いなと思いました。障子からは誰が覗いているのでしょう。もしかしたら、お釈迦様のお母様のマヤ夫人かも?なんて想像してみるのも面白いですね。
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今日は、小中学校の入学式があるようです。ピッカピカの新一年生を見かけた、という方もいらっしゃるでしょう。今日は、そんな新入生の俳句をご紹介します。

 入学の子に見えてゐて遠き母 福永耕二

これは、小学校の入学式ですね。新入生と、保護者は離れて座っています。何となく不安な心持ちで母親の姿を探して、見つけることはできましたが、そこには距離がありました。これからは、何かあってもすぐにお母さんのところへ行くことはできません。少しずつ成長していく子どもの、少し切ない一瞬をとらえた俳句です。
作者の福永耕二さんは、早くから才能を認められ、わずか32歳で水原秋桜子の「馬酔木」の編集長になりましたが、残念ながら42歳という若さで亡くなられました。出身地の鹿児島県川辺(かわなべ)町、昨年12月に合併して南九州市となったこの町では福永さんを記念して子どもを対象とした俳句大会が開かれているそうです。
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皆さん、今年は花見にお出かけになりましたか。小田原の桜にちなむイベントも、明後日の小田原文学館の観桜会でおしまいとなると思いますが、花の季節は、ことさらにお天気が気になりますよね。

 ひと駅を歩いてみるか花の雨 矢野誠一

俳句ではただ花、と言った場合は桜を指しますが、花の雨というのは、桜の花にかかる小雨のこと。「春雨じゃ。濡れて行こう」という月形半平太の粋なセリフが思い出される俳句ですね。雨の中を歩くのは、あまりいいものではありませんが、雨に濡れる桜を愛でながらだったら、いつもより余分に歩いてみるのもいいじゃないか、と呼びかけています。
これは歳時記の中で見つけた俳句なんですが、歳時記には、桜の花にちなむ言葉がたくさん載っています。初めて咲く初花から、一分咲き、二分咲きとなって、やがて満開、そして花吹雪になって散った花びら、最後にはすっかり花びらを落とした桜シベが降るまで。短いようで、実は結構長い桜の季節、皆さんもゆっくり楽しんでくださいね。
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今日は、お雛さんの俳句をご紹介したいと思います。雛祭りは、3月3日、一ヶ月も前でしょ?と思われるかもしれませんが、雛祭りはご存知のとおり桃の節句。今でも、桃の花の咲く旧暦に合わせて雛祭りをしているところも多いのです。

 ややありて流れはじめし雛かな 黛まどか

これは、流し雛を詠んだ俳句ですが、おそらく、黛さんが鳥取の用瀬(もちがせ)という街に行かれたときの作品だと思います。用瀬では、毎年、旧暦の3月3日に流し雛を行うということで、今年も4月8日に予定されているそうです。
流し雛は、無病息災を祈って、ヒトガタに病気や災いなど悪いことをみんな乗せて流してしまいましょう、と始まったものだそうです。最初は、紙や粘土の素朴なお人形さんだったのが、男女一対のお雛様になったのは、一人ぼっちで人の身代わりになって流されるのは、かわいそう、ということだったのでしょうか。黛さんの俳句でも、ちょっとためらってから流れ出すお雛さまに、心が残りますね。
旧暦の流し雛は、用瀬以外でも各地で開催されるようです。お出かけになってみてはいかがでしょうか。
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ラジオをお聞きの皆さんの中には、3月いっぱいでお仕事は退職、4月になって新しい環境に身を置いているという方もいらっしゃるかもしれません。そして、もしかしたら、遍路の旅に出るという方もいらっしゃるかも。

 発つ遍路きりりと背負ふ白行李 松崎鉄之助

遍路というのは、弘法大師ゆかりの四国八十八箇所の霊場をめぐる旅です。一年中いつ歩いてもいいのですが、やはり気候のよい季節、特に環境の変わる春に多いということで、春の季語になっています。旅に出るには、まして歩いての旅では、余分な荷物を持つことはできません。自分にとって最低必要なものだけを入れているのが白い行李です。きっと、装束も白く整えていることでしょう。これから始まる旅への覚悟が「きりり」という言葉に感じられます。
お遍路さんの傘には、「同行二人」と書いてありますが、これは一人で歩いていても、弘法大師様と一緒という意味だそうです。また、道々の家では、「接待」と言って、お遍路さんによくすることで、自分も功徳が積めるとして、お茶などでもてなしてくれることもあるそうです。一人だけど、一人じゃない、それが日本のお遍路さんなんですね。
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Posted by: tsugumi
今日は4月1日。お勤めや学校にいってらっしゃる方は新年度ですね。何となく、身が引き締まるような感じもしますが、もう一つ、4月1日と言えば、エイプリルフール。ご存知、嘘をついても許される日としても有名です。

 暗転のあとは満開四月馬鹿 丸山海道

芝居の一幕が終わり、暗くなりました。次の幕では、一転して満開の花が舞台上に現れます。真っ暗なところから、春爛漫の場へ。四月馬鹿という季語が「お芝居の世界なんてそんなもの」と言っているようにも取れますが、私は、「だから楽しくだまされようよ。」「人生だって、真っ暗かと思えば、ぱっと花咲くこともあるさ。だまされた、なんて怒っていたら、ばかばかしいよ」と、言っているように感じました。
誰も傷つかない嘘、笑える嘘って難しいし、馬鹿って言葉はあまり言い言葉じゃないけれど、しかめ面ばかりしていないで、一緒にふざけて楽しんで、誰にでもある愚かしさを笑い飛ばして、楽しく過ごそうよという日なんですね。
エイプリルフール。皆さんも、楽しいエピソードがあったら教えてくださいね。