「入学おめでとう。」
小学校入学の日、そう言ってお母さんがプレゼントしてくれた鉛筆1ダース。大好きな赤色をバックに金色で自分の名前が刻まれているのを見たとき、うれしくて何度も指で文字をなぞったのを覚えている。 12本あった鉛筆もこれが最後の1本。シャープペンシル世代の私にとっても、この鉛筆だけは特別だ。学生生活も残りわずか。小学、中学、高校、大学と、16年間共に学んだ鉛筆。これからも、ずっと大切な私の宝物だ。

一ノ瀬玲奈

第3回木になる写真展 とってお木賞 16年、一緒に学んだエンピツ